家を買うか、借りるか。
この手の論争のネット記事は山ほどあります。
が、結局のところ、自分で考えて責任もって判断するしかありません。
そこで、どっちにすれば良いのか考えてみました。
現在の僕の状況は、下記の通り。
- 30代後半の夫婦共働き (ともに都内で正社員)
- 世帯収入は額面で800万円台
- 今年(2018年)子どもが産まれたばかり
- 埼玉県さいたま市在住
- 賃貸アパート暮らし 家賃80,000円
いかがでしょう。
ごくごく平均的なスペックなので、共通点がある方は多いのではないでしょうか。
【結論】 家は買わずに借りる❗️(当分は)
今回、考える手がかりとして読んだ本が、
「老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」野澤千絵 著
この国では15年後には、3戸に1戸が空き家になるにもかかわらず、都市部では超高層マンションの建設ラッシュが続いています。
一方、地方でも郊外に新築住宅や賃貸アパートがつくり続けられ、空き家をめぐる様々な問題が露呈してきました。
本書では、人口減少していく日本は「住宅過剰社会」であると警鐘を鳴らし、現代に生きる大人たちが将来に負の遺産(負動産)を残さないために何ができるかを分かりやすく論じてくれています。
これから家を買おうか検討中の方は必読の一冊です。
家を所有すること、借りることの意味
僕がいま住んでいる賃貸アパートの家賃は80000円なので、年間約100万円を大家さんに支払っています。
うーむ、たしかに。
しかし、いや、どうなんだろうか。
ちなみいま住んでるアパートは3年ほど住んでいて、愛着もあり特に不満はありません。ただ子どもが産まれ、間取りや防音など気になるところが出てきました。
となると、マンションなり一戸建てを、買うのか、借りるのか。
どちらにしてもトータルの総額は大差ないと世間では言われています。
そんな時は、まさに個人の価値観こそが、羅針盤です。
前述の本では、著者の野澤千絵さんが住宅過剰社会から脱却するために方策を挙げてくれています。そのうちのひとつがコチラ。
方策:もう一歩先の将来リスクを見極める
住宅を購入する際、目先の必要性や値段、立地といった条件にとらわれることなく、長期的な視点で考えることが大事だということです。
僕自身、子どもが産まれて、自分中心だった世界が一気に未来志向になりました。
家を買えば、いつか息子のものになります。(気の早い話ですが)
その時、住んでくれるのかは分かりませんが、少なくとも貸すなり売れるような物件でないと迷惑をかけてしまいます。
社会情勢は、これからもっと厳しい時代になることが目に見えているわけで、親としてはこれ以上重荷を背負わせるわけにはいきません。
つまりは賃貸で、その時その時に合わせた家を借りて住むのが、災害などの様々な将来のリスクも少ないし、何より自由です。
すぐに動けるということは、何にも代え難いこと。
賃貸はある意味、自由の代金を支払ってるわけです。
そう考えれば全然ムダではなくて、むしろ安いくらいなのではないでしょうか。
もしいつか、買おう!と思い立った時は、その時の身の丈にあった家を買えばいいのかなと。
いまはまだ子どもが小さいので、保育園や小学校など、不確定要素が多いですからね。
買って後悔することはあっても、買わなくて後悔することがこの先あるとは思えません。
まとめ
持ち家か、賃貸か。正解はありません。
当分は賃貸のままでいきます。
持ち家派の言うところの「老後の安心感」も分からないではありません。
しかし結局、それほど僕自身がいま家を欲しいと思ってないんですよね。
欲しいと思ったときこそが、一番の買い時。
その時が来るまで、つつましく貯蓄に励みます。