埼玉県在住の平凡なサラリーマン37歳です。
先日、経団連の会長さんが「終身雇用はもう守れない」と発言して話題になりました。
500RT:【来週公表】経団連会長「終身雇用なんてもう守れない」、雇用システム変革https://t.co/8VooXzfrQf
個人にとっても企業にとってもより良い雇用のあり方を大学側と経団連が議論。結果を22日に報告するという。 pic.twitter.com/UMZW8R6Lk4
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年4月20日
別のこの会長さんが悪いわけでもなく、そういう時代の流れだし、会社におんぶではなく、自分の身は自分で守るという当然といえば当然の感覚のように思います。
国や会社など、だれかを批判してる時間も無駄ですし、どこでも食っていけるように自己投資しないといけないですよね。
とうことで、今回読んだ本が非常に勉強になったのでご紹介します。
「会社をつくれば自由になれるー中年起業という提案」竹田茂著

中年起業に必要なのは「安全な起業」であり、かつ(たとえ細々とではあっても)持続可能性が極めて高く、死ぬまで楽しく働けるということが肝要である。
僕は妻と共働きで、1歳の息子がいます。当然ながら、あんまり無茶なことはできそうにありません。
でも、このままの仕事・会社でいいのかと常に考えています。
収入は平均より下ですし、住んでいる家は賃貸アパート。これから子どもの教育費などもガシガシ稼いでいかねばなりません。
まだまだ人生長いし、年金だってもらえるかどうか怪しいので、70歳くらい、いや体が動いて働けるうちは働かなければいけなくなるはずです。
それでも生活のためだけに働くのは、なんだか味気ないです。僕は。
1歳の息子が物心つく頃には活き活きと働いている父親でありたい。
残念ながら今は自信に満ちた「おやじの背中」でないように思うわけで・・・
自分で自分の時間とお金を管理すること。それが「起業」するということなのかもしれません。
いつ起業するのが正解か

「今(41歳)起業する」と「定年退職した後(60歳)に起業する」を天秤にかけ、どちらがリスクが大きいかと考えた。体力、勉強に対する意欲、人脈などを総合的に勘案すれば、どう考えても今の方が多少リスクが低いという結論に達した。今と定年後でどっちが自分を「高く」売れるだろう、という計算をしたと言ってもいい。
60歳の自分。ぜんぜん想像できないです。
今のまま会社にいた場合の60歳と、40歳くらいで起業した場合の60歳。
どっちが高く売れるのか?たぶん後者(アラフォー)ですよね。
どのみち生きてれば常に大なり小なりのリスクは伴うので、後悔なく生きたい僕は起業する方に断然ウェイトがあります。
あなたはどちらですか?
起業した方がいい人、ダメな人

起業に向いてるかどうかを判断するための簡単なテストがあると著者は言います。
すでに小さな会社を経営している友人や知り合いに起業のことを話して、
「独立するの?じゃあ私の会社手伝ってよ」と言われるか、言われないか。
それがあなたの実力ということ。
どの友人からも誘いが一切なければ、起業しても失敗する確率が高いということらしいです。
たぶん今の僕では悲しいかな、誘われないかも。
なお、必ず会社辞める前に確認しておきましょう。
中年起業で一番大切な資産

起業を考える時、「こんな俺に会社などつくれるのだろうか」という具合に“能力”の問題に自分を持ち込んてしまうのは最悪のソリューションだ。(中略)馬鹿なあなたを支援してくれる人が何人いるかが、あなたの能力の実態、すなわち人的関係資本こそが能力である。
【目に見えないけど大切な無形資産】
- 関係資本(人間関係)
- 経験(業務上のノウハウや知的財産)
- 健康
実績といった数字も大切ですけれど、本当に大切なのは目に見えないこと。
「健康」は大事。
「経験」も当然大事。
でも一番大事なのは、頼れる知人・友人なんですね。
僕は数回転職していますが、その度に新しい人間関係を作り直してきました。
昔の会社の人とは基本的に連絡も取っていません。
もっと人的資産を大事にすべきだったのかなと今になって反省です・・・

最後に

起業前にやるべき作業はたったひとつ。「お客を探してくる」ということに尽きる。
要は「営業力」。
実力はそれなりでも、営業力さえあれば食うのには困らないわけです。
今の会社も正直そんなに長く在籍しないだろうと、これまで濃い人間関係は作っていませんでした。
でも、起業するならもう少しコミュニケーション取っていこうかなーと思います。
今後のサラリーマン生活をより戦略的に生きていこうと思えた良書でした。
本書ではその他にも、
- 資本金はいくらが妥当か
- 事務所はどこに構えるべきか
- 定年起業の場合
など起業を考えている方に参考となる情報が満載なので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。