子育て

【感想】「ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。」幡野広志


カメラマンの幡野広志さんは34歳の若さにして、
ガンになり余命3年と診断。
まだ幼い息子に伝えておきたい大切なこと、
残したい言葉を優しく語りかけています。

僕もつい半年前に父親となり、息子にこれから何をどう教えて、
どんなことを伝えてられるのか考えるようになりました。

幡野さんとは同年代のせいか、
モノゴトへの考え方には共感できるところがいくつも見つけられました。

たとえば、
・子どもの意思は尊重して、自分で選ばせる。親があれもこれもと決めない。

・小さな成功体験をしたらトコトンほめて、自信を持たせてあげる。

・自分のアタマで考えて、自分なりの答えをみつける大切さ。

要するに、心もカラダも健康で、のびのびと育ててあげたいと思います。
これは裏返せば、社会や世の中がどこか生きづらくなっているから、
息子には自分の力でたくましく生き延びてほしいという願いなのでしょう。

本書でたびたび登場するキーワードが

優しい虐待

はじめて目にする言葉の組み合わせ。どういうこと?と思ったアナタ。
自分はどちらかといえば、優しい人間だと思っている人ほど、
本書を手にとって「優しい虐待」の意味するところをぜひ確認してほしいです。
知らず知らずのうちに誰かを傷つけている加害者なのかもしれないのだから。

幡野さんの子育てアイデアで、早速ウチでもやってみようと思ったのが、

「息子が18歳になったら

   100万円をプレゼント」

あっという間に過ぎ去る青春のひと時をアルバイトに精を出して、
貴重な時間を浪費するのではなく、その時にしかできない一人旅や、
自分の好きなこと、誰もやったことのないことに挑戦した方が何倍も価値があるのだと。

かつて狩猟を通じて「生死」と向き合い、
ガンという病と向き合っている幡野さんの語り口はあかるく、とにかく優しい。

最後に

果たして自分は息子に何をのこしてあげられるだろうか。
ひとりの男として、父として、悩みながら考え続けよう
またいつか子育てに不安になった時には、この本を読み返したい。

ただし、本書はあくまでも幡野さんの「答え」。
僕なりの「答え」を導く手がかりとして本棚に置いておきたいと思いました。